お疲れ様です!ふじもん@モロッコでございます!
 
モロッコは日本人にも比較的人気の観光地なので、日本人の団体旅行者の姿をよく見かけます。モロッコ人も日本人を見ることに慣れているので、「こんにちは」とか「さようなら」とか、日本語で声を掛けてくる人もたくさんいます。まぁそういう人ほど注意が必要なんですけどね・・・!
 
さて、先日までそんなモロッコの観光都市・マラケシュにいた僕なのですが、マラケシュ名物のスーク(市場)の奥で、ちょっと面白い場所を見つけました。
 
それがここ、「革なめし職人地区」。その名の通り革製品を作っている地区なのですが、ここでは革の裁縫作業ではなく、動物から剥がしてきた皮を綺麗に精製している場所なんですね。
 
僕が行った日はあまり人もおらず、それほど大がかりな作業をしていなかったのですが、それでも一種異様な光景が広がっていました。男たちが腰近くまで深く水に入り、ヒツジや牛の皮を洗っている・・・。なかなか見ることができないですよね。
 
そして何より強烈なのが、その臭い!なかなかに強烈な臭いを放っているんです。もっと現代的で大きな工場ですが、実は僕は中米のニカラグアでも同じような皮精製工場を見学したことがあるんです。そこでも同じような作業をしていて同じく強烈な臭いを放っていたんですが、まさにそれと同じでしたね。
 
剥がされた皮を男たちが1枚1枚手で洗い、脂肪をしっかり剥ぎ取り、それを干して乾燥させる。最後の写真にある布きれのようなものも、言われなければ動物の皮だなんて思えないですよね。
 
その作業の様子を見ていて1つ思ったことがありました。それはかつての日本人の身分制度と仕事との関係についてです。ちょっと難しい話になってしまうのですが、あえてしたいと思います。
 
江戸時代、士農工商という身分の下に、さらに低いえたとひにんという身分が存在しました。その身分の人々は皮を精製する革職人などの仕事に従事させられたと言われていますが、このマラケシュの革なめし職人地区を見ていて、ちょっとだけ同じような状況があるのかなと考えてしまいました。
 
本当の背景などは分からないのでいい加減なことは言えませんが、人類の歴史の中で、どの世界にも身分差別は存在してきました。そういった「臭いこと」に蓋をして教育していくことはある意味簡単ですが、それでは本当の真実を伝える教育にはならないと思うんですよね。臭いものを臭いものとして正面から受け入れること。それが大事だと思っています。
 
ということで、モロッコのスークから日本の歴史についても考えてしまいました。世界にはたくさんの異なる点もありますが、共通点もまた同じように存在しているんですよね。その共通点に注目して旅をしてみるのも、また面白いかもしれませんね。
 
ふじもん